7月も残りわずかとなり、夏の計画がいよいよ具体的になってきた頃でしょうか。
「せっかくの旅行なのに、体力がもつか不安…」
この時期になると、そんな声をよく耳にします。
日曜の夜、リビングでガイドブックを広げながら、ふと足腰の心配が頭をよぎる。
行きたい場所は増えていくのに、体がついてくるか自信が持てない。
そんな方に向けて、出発前からできる体づくりの工夫をお話ししていきます。
特別な道具もジム通いも必要ありません。
1日10分の準備で、旅の楽しさは思った以上に変わりますよ。
旅先で疲れる理由

旅行の疲れには、はっきりした理由があります。
原因が分かれば、対策はぐっと立てやすくなりますよね。
まずは、旅の間に体で何が起きているのかを見ていきましょう。
歩く量が急に増える
観光の日は、自分で思っている以上に歩きます。
京都を旅した知人は、1日で2万歩近く歩いたと笑っていました。
普段の生活がデスクワーク中心なら、これはかなりの負荷です。
体が驚くのは、むしろ自然な反応でしょう。
特にふくらはぎと太ももには、翌日か翌々日にまとめて疲れがやってきます。
楽しさで疲れを忘れてしまう分、あとから一気に来るのが旅の疲れの特徴です。
荷物と慣れない寝床
疲れの原因は、足だけではありません。
重いスーツケースを引き、リュックを背負って歩けば、肩や腰にも負担がかかります。
さらに、慣れないベッドや枕では眠りが浅くなりがちです。
疲れているのに回復が追いつかない、という悪循環が起こりやすくなります。
だからこそ、旅の前に少しだけ体を整えておく意味があります。
出発前2週間の準備

体づくりと聞くと、大げさに感じるかもしれません。
とはいえ、出発の2週間前から始めれば十分に間に合います。
自宅でできる準備を、順番にご紹介しますね。
1日10分の下半身強化
柱になるのは、スクワットとかかと上げです。
スクワットは10回×2セット、かかと上げは20回を目安にしましょう。
朝の歯磨きの後など、時間を決めて行うと忘れにくくなります。
最初のうちは、太ももがプルプルするかもしれません。
それは筋肉がきちんと働いている証拠です。
きつければ回数を半分に減らして、少しずつ戻していけば大丈夫ですよ。
股関節をほぐすストレッチ
筋力と同じくらい大切なのが、股関節の柔らかさです。
あぐらの姿勢で座り、両膝を軽く上下に揺らすだけでも効果があります。
お風呂上がりに5分、テレビを見ながらで構いません。
股関節がほぐれると歩幅が自然に広がり、同じ距離でも疲れにくくなります。
楽器のチューニングを合わせ直すように、体の可動域を整えておくイメージですね。
階段を使う小さな習慣
もうひとつの準備は、通勤や買い物の途中にあります。
駅でエスカレーターに乗る場面を、週に何回か階段へ置き換えてみてください。
正直に言うと、私も運動の習慣づくりはあまり得意ではありません。
だからこそ新しく時間を作るのではなく、いつもの移動に混ぜる方法をおすすめしています。
旅先で待っているのは、神社の石段や駅の長い乗り換え通路です。
その予行演習だと思えば、少しだけ前向きになれませんか?
旅先と帰宅後の工夫

準備をしていても、旅先での過ごし方によって疲れは変わります。
そして帰宅してからの数日も実は大切な時間です。
旅を最後まで気持ちよく楽しむための工夫を見ていきましょう。
朝5分のストレッチ
旅先の朝は、出かける前にアキレス腱と太ももを伸ばしておきましょう。
ホテルの部屋で5分あれば十分です。
前日の疲れが残った足は、思っている以上に硬くなっています。
ほぐしてから歩き出すと、午後の粘りがまるで違ってきます。
あわせて、こまめな水分補給と1〜2時間おきの小休憩も忘れずに。
カフェでひと息つく時間も、立派な観光のうちですよ。
帰宅後のリセット法
帰宅した日は、湯船にゆっくり浸かって早めに休みましょう。
翌日に軽いストレッチや短い散歩をすると、体のこわばりがほぐれやすくなります。
そして、ここからが本題かもしれません。
「旅行のために始めた運動、意外と悪くなかったかも」
そう感じたら、それは新しい習慣の芽です。
ベルトの穴がひとつ内側になった、というのは続けた人がよく口にする変化ですね。
週2回のスクワットだけでも、細く長く続けてみてください。
次の旅行のときには、特別な準備がいらない体になっていますから。
ただ、これがすべての方に当てはまるとは限りません。
続けるかどうかは、体と相談しながら決めれば十分でしょう。
旅支度に体の準備を

夏休みの旅行は、計画を立てている時間から楽しいものです。
その計画に、持ち物リストだけでなく体の準備も加えてみてください。
- 出発2週間前からスクワットとかかと上げを始める
- 股関節ストレッチと階段で疲れにくい体を作る
- 旅先では朝5分のストレッチと小休憩を心がける
ポイント
旅行前の体づくりは、登山の前に靴ひもを結び直すようなものです。
ほんのひと手間で、道中の安心感が大きく変わります。
ぜひ、今度の旅の計画に1日10分の体づくりを加えてみてください。